皆様こんにちは。町田市森野の鍼灸整骨院、わたなべ森の整骨院　院長の渡辺広人です。シリーズでお伝えしている四総穴の第３弾、今回は列缺（れっけつ）について考えてみたいと思います。

まずはおさらい。
四総穴とは、『肚腹は三里に留め、腰背は委中に求む。頭項は列缺に尋ね、面口は合谷に収む。』
という四総穴歌の４つのツボで全身を治療しちゃいましょうという考え方でしたね。

【列缺：手の太陰肺経　絡穴　八脈交会穴　四総穴】
「列」は分裂、「缺」は容器の割れ目の意味。橈骨茎状突起（前腕の骨）の割れ目に位置するのでこの名が
ついたとされています。また、肺経の絡穴で、ここから大腸経に別走することにも由来します。

・絡穴
表裏関係の経絡を結びつける。（肺と大腸を結びつけ強める。）腑の疾患、特に慢性疾患に効果があり、
邪気が実するときに反応が現れるとされています。

・八脈交会穴（１２経脈と奇経八脈が通じ合っている重要なツボ）
列缺（任脈）ー照海（陰蹻脈）
列缼は任脈という人体の前正中線を走る経絡の主治穴、照海は陰蹻脈という奇経の主治穴とされています。
この２つのツボを組み合わせて使うことで、肺呼吸器系・咽喉・胸郭疾患を治療することができます。

・四総穴
「頭項は列缺に尋ね」と言われるように、頭痛や後頸部のこりに効くツボです。

列缺は臨床でよく使われるツボです。呼吸器疾患全般・頭痛・後頸部のコリや痛みに効果が期待できます。
手のツボなので、セルフケアがしやすいと思います。指圧やお灸など試してみてください♪

動画では列缺について詳しく解説しています。ご参考にしてください。