皆様こんにちは。町田市森野の鍼灸整骨院、わたなべ森の整骨院　院長の渡辺広人です。シリーズでお伝えしている四総穴の第４弾、今回は合谷（合谷）について考えてみたいと思います。

まずはおさらい。
四総穴とは、『肚腹は三里に留め、腰背は委中に求む。頭項は列缺に尋ね、面口は合谷に収む。』
という四総穴歌の４つのツボで全身を治療しちゃいましょうという考え方でしたね。

【合谷：手の陽明大腸経　原穴　四総穴　玉竜歌】
２つの場所が合わさることを「合」と言い、親指と人差指を合わせると肉が山の峰のように盛り上がることで
合谷の名前がつきました。

【原穴】
　①・霊枢九鍼十二原篇
　　　五臓が病んだ時に現れる反応点であり治療点である。
　　　五臓：心　肝　腎　肺　脾

　　・難経六十六難
　　　六臓六腑にそれぞれ対応するツボがある。（現在の日本鍼灸ではこちらを採用）
　　　六臓：心　肝　腎　肺　脾　心包
　　　六腑：小腸　胆　膀胱　大腸　胃　三焦

　②原穴から経脈が始まる。（近年の研究で言われ始めた）

　※原穴は表裏２経を通じさせる。（合谷は大腸経なので、その表裏関係は肺経）

【四総穴】
　面口は合谷に収む。→顔面や口周りの病に効果的という意味。

【玉竜歌】
　顔面の諸般の証は合谷に一つ鍼を行えば、その効は神の如し。（扁鵲神応鍼灸玉竜歌）

合谷は臨床上、とても重要で万能ツボとされています。
その効果は、顔面疾患、下歯痛、眼疾患、耳鳴り、高血圧、頭痛、胃腸不調など枚挙に暇がありません。
セルフケアもしやすいツボなので指圧・お灸など試してみてください♪
 

動画では合谷について詳しく解説しています。ご参考にしてください。