皆さん　こんにちは。
町田市森野の鍼灸整骨院、わたなべ森の整骨院　院長の渡辺広人です。

花粉の乱舞する季節になりました。
毎年「去年の〇倍」とか言ってますが、今年も多いようですね。

今回は花粉症治療に使用する鼻周辺のツボと鼻をめぐる経絡について解説したいと思います。

「顔は諸陽の会」と言われ、顔面の正中には督脈、目の内縁のラインに膀胱経、側頭部に胆経と
小腸経、瞳孔のラインに胃経、鼻の穴の外側に大腸経と、陽の経絡が集まっています。

呼吸器に関する鼻は東洋医学では「肺の開竅するところ」と言われ、肺経の一部です。
肺経の流れる経路は、お臍のあたりから起こり、下に向かって大腸に連絡します。
ここから上に向かって胃を巡って横隔膜を貫いて肺に属するとされています。
だから肺経は体の内部で大腸と胃と深い関係があります。

花粉症治療の常用穴として、上星・印堂（督脈）、晴明（膀胱経）、迎香（大腸経）、承泣・四白（胃経）
などがあります。胃や大腸といった肺と密接な消化器系のツボを使うことからも、消化器系に負担をかける
暴飲暴食を避け、胃腸を労わることも花粉症のセルフケアの一つです。
また、督脈は走行中に手足の三陽経と何度も交会するので、全身の陽経脈を統率するとされています。

このように花粉症治療に使う顔面のツボは、その走行を考えたときに、全身性に効果が期待できるという
ことになります。お灸やツボ押しで花粉症以外にも良い効果が現れるかもしれません♪

動画では今回の内容について詳しく解説しています。ご参考にしてください。